技術の発達によって在宅ワークがしやすくなった昨今、多くの方が在宅で働いています。家にいながら働けるのを魅力的に感じている方も多いでしょう。

一方で、在宅ワークが一般的になり始めたからこそ起こるトラブルもあります。中でも在宅ワーク詐欺は最たる物です。その被害は年々増えています。

在宅ワークを考えている方からすると、詐欺を見抜けるようになりたいですよね。

そこで今回は、在宅ワークの見分け方について解説します。在宅ワークに挑戦しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

在枠ワークには怪しい案件がある

在宅ワークの求人は、基本的にはちゃんとしたものばかりです。求人や案件を出している企業のほとんどは、コンプライアンスを遵守しています。

一方で、ごく一部には怪しい案件があります。在宅ワークは、自分で仕事を取りに行かなければいけません。ですが、怪しい案件を知っていないと危険がわかりません。

特に個人事業主・フリーランスとして在宅ワークをする場合は、注意が必要です。案件に飛びつくのではなく、まず最初に怪しいかどうかを見極めるようにしましょう。

在宅ワーク詐欺に注意

在宅ワークの怪しい案件の中でも特に気をつけたいのが、在宅ワーク詐欺です。詐欺師が自分の利益のために虚偽の案件・求人を作成し、以下の情報を盗んでいきます。

  • 個人情報
  • 金融資産
  • 成果物

人が集まる場所には、必ず詐欺師が現れます。近年の在宅ワークの人気にあやかるように、増えてきています。

詐欺は自分から怪しいとは喧伝しません。信頼できる企業や人物を装い、信用を得ようと画策しています。

在宅ワークをすると、必ずと言っていいほど在宅ワーク詐欺に遭遇します。注意しましょう。

在宅ワーク詐欺の怪しい求人の見分け方8選

在宅ワーク詐欺の怪しい求人には、見分け方があります。詐欺は手を変え品を変え、様々な手口で引っかかる人を待っています。ですが、気をつけていれば防ぐことは可能です。

在宅ワークをする際は、以下のポイントを意識してください。

  • 求人の内容を確認する
  • 採用企業の情報を確認する
  • 採用企業のHPを確認する
  • 採用企業の名前をオンラインで検索する
  • 採用の前のめり度合いで判断する
  • 前金の支払いを求められないか
  • 支払金額が最初だけ少額である
  • 連絡相手のコミュニケーションスキルが低い

求人の内容を確認する

在宅ワークの求人の内容を確認しましょう。現実的ではない好条件が書かれていた場合、詐欺の可能性が高くなるからです。昨今、世間を騒がせている闇バイトと同じように考えてください。世の中、上手い話は都合良く転がっていません。

代表的な詐欺に値する条件は以下です。

  • 給与・報酬が高額
  • 特典が豪華
  • 未経験なのに好条件

これらに該当する場合は、詐欺を疑いましょう。何らかの裏がある可能性が高い求人です。

採用企業の情報を確認する

怪しいと感じた場合は、採用企業の情報を確認してください。一般的な企業であれば、以下の情報が必ずあります。

  • 企業のWebサイト
  • 公式SNSアカウント

インターネットが当たり前になった昨今、これらが両方無いのは不自然です。調べるだけであればすぐに完了するので、求人があったらまずは検索する癖をつけておくと良いでしょう。

採用企業のHPを確認する

企業のHPがあった場合、今度は中身を確認しましょう。HPを作成している詐欺もあるためです。その際は、以下を確認してください。

  • 代表者名
  • 所在地や電話番号
  • 事業内容の中身
  • 実績

これらが明記してあるかは、採用企業を判断する上で重要です。更に踏み込んで、記載内容まで調べるとなお良いでしょう。

架空の会社である可能性はゼロでありません。Google検索で住所を打ち込み、Googleマップで確認する方法もオススメです。

採用企業のHPから得られる情報は多岐に渡ります。必ず確認してください。

採用企業の名前をオンラインで検索する

採用企業のHP以外の情報も見つけるようにしましょう。検索結果によっては、同じ詐欺に遭った人を見つけられる可能性があります。

特に求人サイトに掲載していた場合、怪しい企業は警告が出ていることも。他にも以下の情報が有益です。

  • SNSの口コミ
  • 仕事をした経験のある人のブログ
  • レビュー
  • 評判

これらを調べてみましょう。採用企業の名前に組み合わせて検索することで、多くの情報を得られます。

ただし、詐欺グループは会社名を頻繁に変える特徴があります。オンラインで検索しても悪い評判がないからといって、安心しないでくださいね。

採用の前のめり度合いで判断する

採用に前のめりな場合は、すぐに頷かないようにしましょう。通常の企業であれば、採用時にスクリーニングを行うためです。無条件で採用となる場合は、裏があると疑うようにしてください。

正当な企業では、日々の業務をこなしながら採用をしています。即座に応答する時間はなかなかありません。そのため、ある程度の余裕を持って行動するのが一般的です。就職活動を思い出すとわかりやすいでしょう。

しかし在宅ワーク詐欺を行っている企業は、一刻も早く採用したいため前のめり度合いが違います。即時採用となることすらあるほどです。

そうした場合は、一旦疑ってみるようにしましょう。

前金の支払いを求められないか

前金の支払いを求められないかどうかも、在宅ワークの怪しい求人を見分けるポイントです。企業は労働の対価として労働者にお金を支払います。逆はありません。資本主義の鉄則です。

最初に費用が発生すると言われた場合は、十中八九、詐欺と考えてください。近年はクーリングオフの期間に該当しないように教材・商品を購入されるケースもあります。

原則として、前金が発生する求人・案件は、詐欺と判断して良いでしょう。

支払金額が最初だけ少額である

支払金額が最初だけ少額である求人・案件も注意しましょう。テストと称して、商品だけを取っていくケースがあるためです。テストにクリアしないと契約にならないと言い、少額で商品を手に入れています。

ただし、スキルを判断できない人に正規の費用を支払いたくない発注側の思惑もあります。そのため、テストを実施している企業・個人が全て怪しいわけではありません。

もし少額報酬のテストが続くようであれば、在宅ワーク詐欺を疑うと良いでしょう。

連絡相手のコミュニケーションスキルが低い

採用企業と連絡と取っている際、相手のコミュニケーションスキルにも着目してください。一般的な企業であれば、文面から以下を感じ取れます。

  • プロ意識
  • コミュニケーション能力の高さ

社会人として働いていれば、自然と身につくスキルです。

一方、在宅ワーク詐欺の連絡相手は、そうしたスキルが身についていない傾向にあります。誤字脱字や句読点まで細かく確認しましょう。送信元のアドレスを確認するのも良い方法です。

連絡相手とのコミュニケーションからでも判断できる情報は、非常に多くあります。怪しいと感じたら、ぜひ確認してみてください。

怪しい在宅ワークで詐欺に遭った場合の対処法

怪しい在宅ワークで詐欺に遭う可能性は、誰でも持っています。事故と同じく、どれほど注意していたとしても遭遇してしまうものです。

もし詐欺に遭ってしまった場合は、以下の相談窓口に連絡しましょう。

  • 消費者ホットライン(電話番号188)
  • 消費生活センター
  • 消費生活相談窓口
  • 国民生活センター
  • 警察
  • 弁護士

相談できる窓口はいくつも開放されています。泣き寝入りせずに相談することをオススメします。

詳しい情報は消費者庁「被害にあったら」に記載されていますので、ぜひ確認してください。

在宅ワークのほとんどは怪しくない

在宅ワークの求人・案件を出している企業のほとんどは、怪しくありません。真っ当な企業が募集しています。ですが一方で、在宅ワーク詐欺が横行しているのも事実です。在宅ワークをする際は気をつけなければいけません。

怪しい在宅ワークを見分ける方法は複数あります。共通して使えるものばかりですが、詐欺は手を変え品を変え、様々な手口で人を騙しています。慢心せずに、常に気をつけながら在宅ワークに挑戦してくださいね。