初めての職場での「初出勤」。ワクワクする反面、緊張して「ちゃんと挨拶できるかな?」と不安になりますよね。

特に大人しくて会話が苦手な人にとっては、挨拶一つでも大きなプレッシャーに感じることがあります。でも安心してください。挨拶は、少し準備をするだけでグッと楽になりますよ。

この記事では、初出勤の挨拶についてわかりやすく解説し、具体的な例文もご紹介します。

初出勤の挨拶で事前に考えるべきポイント3つ

初出勤の挨拶で大切なのは「準備」です。とくに大人しい性格の方は、事前準備をしているかどうかが重要といっても過言ではありません。

緊張すると頭が真っ白になりやすいものですが、事前に何を話すか考えておけば落ち着いて挨拶ができます。

ポイントは以下の3つです。

  1. 自分の名前
  2. 簡単な自己紹介(出身地や趣味など)
  3. 意気込みやお礼の一言

たとえば、次のようにまとめておくと安心です。

「おはようございます。今日からこちらでお世話になります○○と申します。出身は△△で、趣味は□□です。早く仕事を覚えて、皆さんのお役に立てるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。」

初出勤したときの挨拶の例文

言葉に詰まらないように、いくつかの例文を参考にしてみましょう。以下のようなシンプルな挨拶が好まれます。

朝の挨拶の場合

「おはようございます。今日からお世話になります○○です。まだわからないことばかりですが、どうぞよろしくお願いいたします。」

職場全体への自己紹介が必要な場合

改めまして、○○と申します。△△の出身で、□□が趣味です。新しい環境に少し緊張していますが、早く皆さんと馴染めるよう頑張りますので、よろしくお願いします!

必要以上に話す必要はありません。「短く・分かりやすく」を心がけましょう。

ちなみにこのときの声の大きさは、「部屋の端にいる人にも届く程度」を目指しましょう。ただし、大声で叫ぶ必要はありません。以下のイメージで練習してみてください。

  • 普段会話するときの声量の1.5倍
    → 例えば、友達と少し騒がしいカフェで話しているぐらいの声量を目安に。
  • 声が小さいときの対策
    → 恥ずかしいと声が小さくなりがちですが、周りに「聞こえていますか?」と気を遣わせてしまうことも。腹式呼吸でお腹から声を出すイメージで、少し意識的に声を大きくする練習をしましょう。

緊張すると早口になりがちですが、これではせっかくの自己紹介が相手に伝わりません。
話す速さは「普段の会話よりも1.2倍ゆっくり」を意識するとちょうどいいです。

  • 具体例
    「今日からこちらでお世話になります○○です」
    → 普通なら3秒ぐらいで話せるところを、4~5秒ぐらいかけてゆっくり話すイメージです。
  • 間をとるコツ
    一文ごとに小さな息継ぎを入れると、適切な間を取れます。
    • 例:「今日からこちらでお世話になります(少し息を吸う)○○です(息を吸う)。」

初出勤の挨拶は複数準備しておくと安心

職場の雰囲気によって挨拶の仕方を変えたほうがいい場合もあります。

明るい職場では親しみやすさを意識した言葉づかいが喜ばれることもあれば、堅めの職場ではフォーマルな言葉づかいが求められることも。以下のようにバリエーションを作っておくと安心です。

フォーマルな場合

「本日からこちらで勤務させていただくことになりました○○です。以前から△△の分野には大変興味を持っていました。1日でも早くお力になれるよう、精一杯努めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

カジュアルな場合

「おはようございます!〇〇と申します。初めてのことばかりで緊張していますが、頑張りますのでよろしくお願いします!」

少し長く話せる場合

「本日から入社しました、〇〇と申します。趣味は旅行で地元産のグルメを楽しむことなので、△△(地域の名前)へは何度か足を運んだことがあり、大変興味を持っておりました。旅行が好きな方は、おすすめがございましたら教えてください。これからよろしくお願いします。」

会話が苦手なのに「おすすめがございましたら教えてください」の部分を無理して話す必要はありませんが、つけ加えることでその後のコミュニケーションが広がりやすくなります。

シチュエーションに合わせて使い分けましょう。

笑顔と声のトーンで好印象!初出勤の挨拶成功術

挨拶の言葉よりも大切なのは「態度」です。どんな内容でも、笑顔でハキハキと伝えることで相手に好印象を与えることができます。逆に、うつむいてボソボソ話すと「やる気がない」と思われてしまうかも。

鏡の前で練習するのもおすすめです。練習を重ねるうちに自然と自信がつきますよ。

しばらく身内以外としか会話をしていない人の心構え

しばらく身内以外としか会話をしていない人は、初出勤の挨拶をするときに「親しみやすい身内や仲の良い友達に話しかける感覚」を意識してみましょう。完璧を目指す必要はありませんし、軽く微笑む程度で十分です。

初出勤の挨拶でやりがちなNG行動

  • 緊張して早口になること
  • 初対面でいきなり親しげな態度をとること

初出勤の挨拶で気をつけたいのは、緊張して早口になること。人に囲まれて話すときに緊張する人は、あなただけではありません。とはいえ言葉が早すぎると、何を言っているか聞き取ってもらえないことがあります。深呼吸をして、ゆっくり話すことを意識しましょう。

また、初対面でとつぜん親しげな態度をとるのも避けましょう。なぜなら宗教勧誘や相手をコントロールしたい人の一部がそのような方法を取っているだけではなく、変な人だと思われかねないからです。初対面の相手には、適度な距離感を保ちながら丁寧に話すのが大人のマナーです。

たとえば初対面の人にとつぜん夫の職業や子どもの有無を聞かれたら、「今答えたらどこまで話さないといけないんだろう?」と不安になります。初対面で仕事に関係のないセンシティブな内容を深く話すのは、違いますよね。

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まとめ|大人しい性格の人でも初出勤で好印象を与えられる

初出勤の挨拶は「短く」「笑顔で」「丁寧に」がコツです。事前準備をしっかりしておけば、自信を持って挨拶ができるはず。最初の一歩をしっかり踏み出せれば、その後の職場生活もきっとうまくいきますよ!ぜひ参考にしてみてくださいね。