真面目に仕事をしている人ほど、突然「限界」がきて全く仕事への意欲がなくなるというのは良くあることです。

実際、長期間の過重な労働やストレス、ワークライフバランスの乱れ、仕事の意義を見失うなど、仕事への意欲がわかなくて悩む社会人は少なくありません。

そこで、今回は仕事に対して完全にやる気を失った人に向け、対処法について解説します。

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やる気を失う原因は仕事や職場が合っていないから

仕事へのやる気を失ってしまった人の多くは、「自分はダメな人間だ」と考える人もいますが、実はほとんどの社会人が「やる気がない」と感じた経験があるようです。

実際に、株式会社ビズヒッツが実施した『仕事のやる気が出ないときに関する意識調査』によると、30代の94.4%が「仕事のやる気がでない時がある」と回答しています。

株式会社ビズヒッツによる調査
画像出典元:【30代 仕事のやる気がでないときランキング&やる気を出す方法】500人アンケート調査

この中には、「休み明けだからやる気がでない」などの短期的な思いもあれば、「毎日体調不良を抱えながら出社している」という人もいるでしょう。

やる気を失う原因として、人間関係や通勤時間の長さなどいろいろな理由がありますが、そのうちの1つとして「仕事や職場が合っていない」ということが挙げられます。

人と関わることが苦手なのに接客の仕事をしていれば、どんなに職場環境がよくてもやる気は出ませんよね。

また、飲み会が多い職場だと「ワークライフバランス」を気にしている人からすれば、モチベーションが上がりにくい環境といえます。

このように、やる気を失う原因としては会社自体との相性が悪いことがあるのではないでしょうか。

以下の記事も合わせてご覧ください。
仕事をばっくれたことがある人への対処法と再スタートのヒント

仕事のやる気が出なくて辛いときの対処法

完全に仕事をする気力がなくなると、糸が切れてしまって何も手につかなくなってしまいます。この章では、仕事に対して心身ともに限界だと感じたときの対処法について解説します。

やる気が出ない原因を明確にする

まず、なぜやる気を失ったのかを明確に理解することが重要です。仕事自体が合わないのか、職場の環境が不満なのか、それとも業界や職種が向いていないのか、具体的な原因を洗い出しましょう。

原因が明確になることで、現在の職場や状況を改善する方法を検討してみましょう。上司や同僚とのコミュニケーションの改善、仕事のスケジュールの見直し、新しいスキルの習得などが考えられます。

職場や身近な人に相談する

今すぐには仕事を辞められない、でも改善策がないという人は職場や身近な人に相談してみることをおすすめします。自分だけで考えていると、悪い方向にばかり考えてしまうので、第三者に話すことでスッキリするかもしれません。

とくに、信頼できる同僚や上司がいるなら、仕事の悩みを解決できるよう働きかけてくれることも。ある程度規模の大きい会社なら、人事などに社員の相談窓口を設けていることもあるので、そちらで相談してみるのも方法の1つです。

部署移動をする

いまの仕事内容が辛い、または興味がないと感じるなら、部署異動を検討するのも良いでしょう。同じ会社のなかでも、営業や事務、人事や経理など、さまざまな仕事内容があります。

いつもと違った人と関わることで、仕事へのモチベーション向上にも繋がるかもしれません。

休職して一度仕事から離れてみる

明日仕事に行くことすら辛いと考えるなら、思い切って休職してしまうのもおすすめです。

真面目な人ほど仕事を休むことに罪悪感を感じてしまう人が多いですよね。しかし、実際仕事というものは、どれだけ責任のある役職の人でも1人いないくらいでは仕事に支障はありません。

忙しい職場で周りに迷惑がかかることは事実ですが、周りよりも自分の体調やこころのほうが大切です。自分を守るためにも、割り切ってしっかり休んでみて下さい。

転職して新しい環境で再出発する

休職をして職場に戻ることも難しいと考えるなら、転職をして今の職場から離れることを検討してみてはいかがでしょうか。

転職をすることで元の職場の人と関わることはなくなるので、とくに人間関係で悩んでいる人にはよい選択肢といえます。

人間関係が変わるだけで、仕事へのやる気が出る人も多いです。

転職を考えるならスキルや興味が合う仕事を探すことが重要です。
自分がやりたいと思える仕事であれば、やる気が戻りやすくなり、仕事への意欲も湧きやすいでしょう。

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完全に仕事のやる気を失った時辞めるべきかどうかの基準

仕事へのやる気は失ったものの、退職するべきかどうか悩む人も多いですよね。最後に、転職を考えるべきかの基準をみておきましょう。

身体に不調をきたしている

仕事を辞めるべき判断基準として、心身の不調があるケースです。

心身の不調を放置して働き続けていると、取り返しのつかないことになるかもしれません。可能な限り速やかに医師の診断を受けて、指示に従いましょう。

成果を上げても評価されない

仕事で成果を上げ続ければ、多少なりとも評価されて給料が上がったり、役職につくなどの変化があるはずです。

しかし、

「仕事で結果を出しても給料が変わらない」
「もっと頑張れ!と言われて褒めてくれない」

といったケースは要注意。

あなたの頑張りを正当に評価してくれない場合、ずっとあなたの労働が搾取され続けることになります。このような状況なら、転職をしたほうがよい環境になる可能性が高いです。

努力に見合った評価がほしいと考えるなら、転職を検討してみてくださいね。

まとめ|まずは仕事のやる気を失った原因をはっきりさせよう

今回は、仕事へのやる気を完全に失った人に向け、対処法を解説しました。

実は、仕事のやる気を失ったときが「転職のベストタイミング」かもしれません。せっかく転職を考えるなら、将来どのように働きたいかキャリアの方向性も考慮することをおすすめします。