誰でも一度は「仕事に行きたくない」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際、仕事に行きたくないという気持ちはみんな一緒で、あなただけが甘えているわけではありません。
そこで、今回は仕事に行きたくないと感じる理由や、その対策について解説します。
仕事に行きたくない……のは普通の感情!甘えではない
仕事に行きたくないと感じる理由は人それぞれですが、一度は行きたくないと考えたことのある人が多いです。
実際、厚生労働省が発表した「令和5年労働安全調査」では、労働者の「82.7%」が仕事や職業生活に対して強いストレスを感じていると回答しています。
つまり、仕事に行きたくないと感じることはほとんどの人が経験していることで、決してあなただけが考えてしまっていることではありません。
実際に筆者はずっと「仕事に行きたくない」と思っていて、だんだんと辛くなり、在宅ワークを選択しました。
決して甘えではなく、みんな同じように考えているので自分を追い込まないでくださいね。
仕事に行きたくないときは無理をせず休むことも大切
仕事に行きたくないと感じたなら、自分からのSOSに耳を傾け、体調が悪くなくても休むという判断も重要です。
たとえば、高熱がある、動けないほどお腹が痛いなど、身体が弱っているときは「休む」という判断をしやすいですが、心が弱っているときは休んではいけないと思い込んでいることも多いでしょう。
しかし、心は誰にも見えないからこそ、自分しかわからず、気づかないうちに働けない状態まで弱ってしまうことも少なくありません。
だからこそ、仕事に行きたくないと感じたときは、まずは心の健康を最優先することを心がけましょう。
仕事に行きたくない理由ランキングTOP4
では、社会人が仕事に行きたくないと感じる理由と、その具体的な解決策を見ていきましょう。
第一位:職場の人間関係に疲れる
仕事に行きたくないと感じる人の中には、苦手な同僚がいる、取引先と相性が悪いなど、人間関係で悩んでいる人もいるでしょう。
社会人にとって、関わりたくない人とは関わらないことは難しいため、出社自体が嫌になることも少なくありません。
人間関係は孤立感や不安を感じやすく、職場に悩みを打ち明けられる人がいないと、どんどん悩んでしまうのが特徴です。
特定の人との人間関係で悩んでいる場合は、直属の上司に相談したり、人事に相談するなど、一人は相談できる相手を見つけると良いでしょう。
第二位:働きすぎでプライベートとのバランスが取れていない
仕事量が多く、勤務時間に仕事が終わらない場合、残業が増えたり家でも仕事をするなど、ワークライフバランスが取れていない人も仕事に対してストレスを感じやすいです。
優先順位を明確にして期限の早い仕事から片付けるなど、自分で対策しても改善できない場合は、上司や同僚に相談、それも難しい場合は思い切って転職をすることも視野に入れましょう。
通常の仕事量が多い場合、あなただけではなく会社全体が仕事量が多いのが当然となってしまっており、解決が難しいこともあります。
そういった場合は、思い切って転職をして職場環境を変えてみることも重要です。
第三位:仕事内容が合わない
根本的な問題として、現在の仕事が自分の適正に合っていない場合、モチベーションが下がりやすく仕事に行きたくないと感じる人も多いでしょう。
たとえば、以前は好きな職種で働いており、部署異動によって自分にまったく向いていない仕事に変わったなど、自分に合わない仕事内容ではミスが増えたり、結果が出ず怒られやすいなど、仕事に行きたくない気持ちになりやすいと言えます。
仕事内容が向いていないと感じたときは、異動願いを出す、転職をして環境を変えるといった方法がおすすめです。
ただし、転職する場合、自分のスキルや強みが活かせる仕事を見つけられるよう、自己分析を十分に行ったうえで行いましょう。
第四位:通勤ストレスが限界
通勤時間が人より長い場合、仕事に行きたくないと感じることも多いでしょう。
とくに、コロナ禍でテレワークに慣れていた人にとって、出社による通勤ラッシュにストレスを感じる人も多いのではないでしょうか。
電車通勤以外にも、車通勤でも思わぬ渋滞や事故に巻き込まれるなど、通勤時間が長いとそれだけトラブルを予知して早めに出勤するなどのストレスがかかります。
通勤時間を短くするには、乗り換えの少ない職場を選ぶ、リモートワークができる職場を選ぶなど、転職を考えるのも良い方法です。
仕事に行きたくないときの解決法:具体例を交えて解説
仕事に行きたくないと感じたときには、思い切って休暇をとってリフレッシュするのもおすすめです。
しかし、1日・2日休んだだけで解決しない場合は、本格的に異動願いを出す、休職する、転職するなど具体的な行動に移す必要があります。
仕事に行きたくない理由を明確にする
まず、仕事になぜ行きたくないのか理由を明確にしてみましょう。
仕事に行きたくないと一度感じると、問題を解決しない限り何度も「仕事に対してマイナスな感情」になります。
仕事に対して後ろ向きだと、いつもはしないミスをして怒られたり、いつまでも成長を感じず負のループに陥ってしまいます。
仮に今の仕事を辞めて転職をしたとしても、何に対して不満なのか、仕事の何が嫌なのかを明確にしないと、転職をしてもずっと苦しくなってしまうでしょう。
たとえば、営業職が合わない、会社の方針、人間関係、給料、残業の多さなど、自分が仕事に対して抱えているストレスを明らかにすることで、今の職場で改善したり、転職をするときにもわかりやすい道しるべになります。
身体にも影響が出ているなら今すぐ対策が必要
もし、すでに眠れない、頭痛・胃痛などの身体に影響が出ている段階なら、早急に対策が必要となります。
このように体調に影響がある場合、胃潰瘍やうつ病など病気として表れている可能性も考えられます。
身体に異常が出ているなら、カウンセラーや医者に相談し、適切な処置はもちろん、今すぐ長期休暇を取るなど、早期解決することが重要です。
仕事に行きたくないときの悩みは、以下の記事でも対処法を紹介しています。
家にいたい!仕事に行きたくない理由とNG行動をご紹介
仕事に行きたくない!と思ったときの疑問を解決
働きたくないと思うことは甘えですか?
働きたくないと思うことは、甘えではありません。世の中にはあなた以外にも働きたくないと思っている人は多く、現状を変えずにそのまま働き続ける人や、現状を変えるために転職をする人などがいます。
出社することに拒否反応を起こすことはありますか?
不安感や緊張感が高まることにより、頭痛や腹痛、めまいなどが発生する人はいます。理由はひとつではないものの、多くは職場の人間関係によるものです。
仕事がゆううつな理由は何ですか?
人間関係で悩みがある人や仕事の偏りで疲れることなどが、主な原因です。上司や先輩が苦手で同じ空間にいることが苦痛であったり、ギスギスとした空気で気軽に話しかけられなかったりすると、仕事がゆううつになりやすいです。
仕事に行きたくない理由が分からないときはどうすればいいですか?
仕事に行きたくない原因が自分で分からないときは、書き出して整理してみましょう。現在の状況や心身の変化などちょっとしたことで良いので、ペンを取ってみてください。書き出して情報を整理すれば、思ってもいなかった原因が見つけられるかもしれません。
まとめ|心の声を放置することはNG|自分の身体を第一に働こう
今回は、仕事に行きたくないと感じる理由や対策について紹介しました。
仕事に行きたくないと思ったとき、身体の不調でない限り、甘えだと思ってしまう人も少なくありません。
しかし、心の声を放置していると、うつ病や胃潰瘍など、病気を発症してしまうこともあります。
実際、8割以上の人が「仕事に行きたくないと感じたことがある」という結果からも分かる通り、仕事に行きたくないと感じたことのある人はあなただけではありません。
仕事に行きたくないと感じたときは、思い切って休暇を取り、それでも改善しない場合は休職や転職など、具体的に行動に移すことが重要です。