人見知りで雑談が苦手なことは、多くの人が共感できる悩みです。
とくに社会生活や職場でのコミュニケーションが重要視される機会が多く、雑談がうまい人ほど仕事やプライベートがうまくいくことも少なくありません。
しかし、雑談力は今からでも身に付けることが可能です。克服方法を実践することで、少しずつ自信を持って人と接することができるようになるでしょう。
そこで、この記事では人見知りな人が雑談が苦手な原因と、その克服方法について詳しく解説します。
雑談は仕事の効率化に欠かせない
雑談は職場での単なる時間つぶしや気晴らしだけではなく、業務効率や職場の雰囲気をつくるなど仕事に欠かせない要素の一つです。
誰しも初対面では人見知りになりがちですが、雑談をすることでその人の性格や考え方を知るとお互い相手に対して心を開くようになっていきます。そうすると職場では「新しい仕事」「昇進」、取引先では「契約が決まりやすくなる」などプラスの面に大きく影響します。
そのため雑談力を鍛えることは、仕事をうまく進める潤滑油として効果があると言えるでしょう。
人見知りでも雑談を上手にするテクニック
しかし、人見知りの人にとっては雑談が苦手という人も多いのではないでしょうか。雑談は通常の「気心の知れた人との会話」ではなく、主に仕事など「話さなければならない」強制力があるときに必要とします。
共通の話題がなくてもなんとか会話をつなげればならないため、苦痛に感じる人もいるでしょう。そこで、人見知りでも明日から雑談を上手にするテクニックを紹介します。
面白い話ではなく会話のラリーを続けることを意識する
「雑談をする」となると面白い話をしなければとハードルを上げてしまい、かえって何も話せないことになりがちです。しかし、雑談で重要なのはとにかく「会話のラリー」を続けることです。
たとえば最近はまっている料理や、天気のことでも、会話の内容はあまり関係ありません。ラリーを続けることで「相手が何に対して関心があるか」を共有でき、少なからず関係を深めることにつながります。
仕事に繋がる話でなくてよい
営業など契約を取るような仕事をしている人にとっては、雑談をどうにか仕事につなげようと考える人もいます。
しかし、雑談は仕事に関する話ではなくあくまで「こんなことがあって嬉しかった、困った」といった感情を伝えることを意識しましょう。喜怒哀楽の感情を伝えると相手にも「人となり」が伝わりやすくなり、会話を続けるきっかけにもなります。
相手の気持ちや話に共感する
雑談はただ話すだけではなく、相手との言葉・感情のキャッチボールをするのが目的です。相手が何かについて話したときには「共感する」ことを意識して話しましょう。
共感することで自分の気持ちを伝えてくれるようになり、心を開いてくれやすくなります。
相手が相談してきたときでも、コミュニケーションや共感を目的としているときがあります。そのため、むやみに求められていないアドバイスをしてしまうと、距離が開いてしまうでしょう。
会話が途切れるときには身近な話をする
人見知りで雑談が苦手な人は、会話が途切れたときの沈黙が苦手な人も多いでしょう。会話が途切れたときに新しい話題を出しても、話が続かず気まずい思いをした経験は誰しもがあるのではないでしょうか。
会話が途切れて困ったときには「身近な話」を選ぶと失敗しにくいです。具体的には、自分の家族の話や昨日の夕食の話でも良いですし、クライアント先に訪問しているなら先方の会社にくるまでの話など、自分たちにとって身近な話のほうが興味を持ってくれやすく、話も膨らみやすいです。
共通の話題に困る人には質問をして相手に話してもらう
雑談をしなければならないシーンでも、初めて会う人、取引先の社長など、共通の話題が見つかりにくい相手だと困るという経験は、誰でも一度は経験があるでしょう。
自分から会話のラリーが続きそうな話を振りにくい場合は、相手に質問をして話してもらうスタンスがおすすめです。
たとえば
「スーツ素敵ですね!どこで買われているんですか?」
「サッカーがお上手と聞きました。最近息子が始めたのですがコツなどあったら教えてください!」
など、相手の持ち物や興味のあるものについて、教えてもらうようにすることで会話を引き出す方法です。
話を終えたら「ありがとうございます!参考にします!」と締めくくればよいですし、最初から教えてもらうスタンスだと相手も自分も話しやすくなり関係性を深められます。
話題の引き出しを増やす
会話の引き出しが少ない人はそもそもの話題の引き出しを増やすこともおすすめな方法です。
すぐに実践できる方法としては、通勤電車の中で、毎日10分だけニュースやトレンドをチェックし話題のネタを仕入れてみましょう。できればその日のニュースの中から3~5つくらいをピックアップして、要点をまとめておくとネタ切れにも困りにくくなります。
ほかにも長期的な視点で考えると読書をすることや、趣味を増やしてみるのもおすすめです。
人見知りと雑談の克服方法:まとめ
人見知りや雑談が苦手なことは、多くの人が抱える共通の悩みです。しかし、雑談にはある一定のテクニックさえあれば知識がなくても相手に好感を持ってもらえるチャンスです。
雑談が得意になれば新しい仕事や人間関係の向上など、仕事の面でプラスに働くこと間違いありません。この記事を参考に、雑談力を高めてみてはいかがでしょうか。