おとなしい性格の人は仕事においてマイナスだと感じる人も多いですが、実際はそんなことはありません。
おとなしい性格の人は計画を立てたり複雑な問題を解決する能力に長けており、選ぶ業種によっては秘めた力を最大限発揮することができるのです。
そこで、今回はおとなしい人の特徴や向いている仕事について具体的に解説します。
おとなしい人は集団の中にいると仕事ができないと言われやすい
おとなしい人の中には、仕事ができないと言われやすいという人もいるのではないでしょうか。
ビジネス面では、分析力や判断力、素早い対応力などが求められることもあり、集団の中にいると埋もれてしまい「仕事ができない」と判断されてしまうことも少なくありません。
消極的な人は評価されにくい
おとなしい人は、ビジネスにおいても受け身や消極的だと誤解されてしまいがちです。
とくに経営者や人事など、評価する立場の人からは積極的に発言や質問する人のほうが評価でも高くなる傾向にあります。
たとえば、正しい意見でも相手から否定されたときに「自分はこう思う」という反論ができず、流されてしまうこともあるでしょう。
周囲との調和が取れることは良い面でもありますが、重要なシーンでは自分の意見を伝えられることも仕事では求められます。
ストレスが溜まりやすい
仕事ではストレスが溜まりやすいものですが、おとなしい人はさらにストレスを抱える傾向にあります。
ストレスを抱えることで仕事へのモチベーションが下がり、結果的に業務効率が下がることにつながります。
最悪の場合、体調を崩すことにもつながるので「自分がどうしたいか」も後回しせずに伝えていくことも重要です。
以下の記事も参考にしてください。【接客無しまたは少ない】内向型に最適なアルバイト11選
おとなしい人には強みもある!能力を活かして働こう
おとなしい人は、積極性やリーダーシップが取れにくく、ビジネス面では評価されにくいこともあります。
そのため、周りの意見に流されることが少なく、じっくりと物事を考えられるので計画を立てたり複雑な問題を解決する能力に長けています。
また、人の話を聞くことが上手なので、チームのコミュニケーションを取るのにも重要なポジションを担っています。
自己主張が強すぎず周囲との調和ができるので、職場の雰囲気を穏やかに保てるので、1人いればチームワークが上がるのも大きな強みと言えるでしょう。
目立ちにくいですが、チームや組織全体の成功には欠かせない要素なので、強みを活かして業種を選んでみると職場で生き生きと働ける可能性が高いです。
おとなしい人は自己肯定感が低く口数の少なさが特徴である
おとなしい人の特徴を正確と行動面からそれぞれ見ていきましょう。
性格
おとなしい人の性格としては、以下のような特徴があります。
・感情的にならない
・自己肯定感が低い
・恥ずかしがり屋
おとなしい人は、おだやかな性格をしていることが多く、自己主張も控えめな傾向にあります。会社でも、物静かでおだやかに仕事をしているので「怒っているのを見たことがない」と言われることも多いでしょう。
また、周囲の注目を集めることが苦手なので、大勢の人の前で話すシーンではうまく話せずしどろもどろになることも多いでしょう。
基本的に自分に自信が持てず、周りから見ると「そんなに自分を低く思わなくてもいいのに」と思われるほど自己肯定感が低く控えめに見られがちです。
行動
おとなしい人が良くする行動としては、以下の通りです。
・集団の中で目立つ行動をしない
・柔軟な対応ができる
・口数が少ない
・聞き役になることや相談されることが多い
恥ずかしがり屋ということもあり、仕事でも目立つようなリーダーやプレゼンでの発表などは遠慮しがちな傾向にあります。
ほかにも、自分のことを話すよりも相手の話を聞くのが得意という人はおとなしい人と思われることが多いです。
相手の話をしっかりと聞いてくれるので聞き上手が多く、後輩には慕われやすいでしょう。
おとなしい人に向かない仕事を具体的に解説
おとなしい人に向かない仕事に就くと、早期離職などのリスクも起きるので注意が必要です。具体的に、おとなしい人に向かない仕事について紹介します。
ノルマのある営業
おとなしい人には、営業などのノルマが厳しい仕事はストレスが負担になるのでおすすめできません。
とくに不動産営業や保険外交員など、個人を対象とした営業は避けた方が良いでしょう。
営業には「BtoB(対企業)」と「BtoC(対個人)」という、サービスを売る相手が企業向けか個人向けかというターゲットの違いがあります。
対企業相手の場合、すでにつながりのある顧客を訪問するルート営業が多く信頼関係を作るプロセスがないので精神的にきついと感じにくい傾向あります。
一方で、対個人相手の場合は新規開拓をすることも多いので断られることも少なくありません。また、たくさんの顧客を相手にするためトラブルも起きやすく、休日対応となることもあります。
ほかにも、営業は相手と壁をつくらないコミュニケーション能力が求められることもあり、おとなしい人は活躍しにくいと言えます。
コールセンター
コールセンターは、顔が見えない分、会話で丁寧なコミュニケーションが求められる仕事です。
細やかな気配りという点ではおとなしい人にも向いていますが、クレームの多さにはストレスが溜まりやすい仕事と言えます。
クレーム対応では、電話先の相手が感情的になっていることが多く、ある程度感情を誘導するような話し方が必要となるのでおとなしい人には向いていないと言えるでしょう。
おとなしい人は静かな環境で黙々とできる仕事が向いている
最後に、おとなしい人に向いている仕事について紹介します。
プログラマーやエンジニア
プログラマーやエンジニアは、おとなしい人にも向きの仕事で、主にコードを書く作業が多く静かな環境で集中して仕事ができます。
主に論理的思考や集中力が求められる仕事で、自分のペースで取り組むことが可能なのも特徴です。
おとなしい人は分析力や研究が得意な人も多く、複雑な問題を解決することの多いプログラマーやエンジニアは向いている仕事と言えるでしょう。
Webデザイナーやイラストレーター
おとなしい人におすすめな仕事として、Webデザイナーやイラストレーターも挙げられます。
個人の感性や表現力が求められることが多く、作品を通じて内面の世界を表現できるのも特徴です。
時にはクライアントとの打ち合わせもあるのでコミュニケーション能力も必要となりますが、細かいニーズに対する配慮などがメインなのでそこまで負担には感じにくいです。
司書
おとなしい人には、司書の仕事も向いています。
司書は、図書館での資料管理や利用者への案内が仕事で、静かな環境での作業がメインになります。
利用者への対応など人と接する機会もありますが、基本的に落ち着いた雰囲気の中で働くので「人の話を丁寧に聞く」能力や配慮を十分に活かしやすいのが特徴です。
会計士・監査士
会計士や監査士は、集中力と精密さを必要とする作業が多いのでおとなしい人向けの仕事と言えます。主には細かい数字やデータに向き合う作業がメインとなるので、1人で黙々と作業を進めることが好きな人に適していると言えるでしょう。
以下の記事も参考にしてください。大人の人見知りは甘えではありません。ゆっくり克服してみませんか?
まとめ|大人しい性格は職場や業界で活かせる
今回は、おとなしい人の特徴や向いている仕事について紹介しました。おとなしい性格を持つ人は、多くの職場や業界においても欠かせない人材です。
自分の性格や強みを理解して活かせる仕事や環境を見つけみてくださいね。